アレルギーは、特定のタンパク質に対してからだの免疫システムが過剰反応することを指します。
タンパク質は、アミノ酸を最小分子とする高分子物質でアミノ酸が大量に結合してタンパク質を形成し
ます。アミノ酸単体やいくつかアミノ酸が結合した比較的低分子の状態では、アレルギー反応
は起こりません。

アレルギー反応には、T型とW型があります。T型とW型は、アレルギー症状を引き起こすに至る
工程と、関わってくる細胞、そして反応に至るまでの時間に違いがあります。通常、T型の後にはW型
の反応が見られます。
T型
T型のアレルギーには、B細胞、免疫グロブリン(IgE抗体)、マスト細胞(肥満細胞)が重要な役割を
果たします。抗原が侵入すると、B細胞表面の免疫グロブリン(IgE)が受容体となり抗原を吸着し、
B細胞が活性化されます。その結果、B細胞からIgEが放出され、放出されたIgEは皮膚や気管に多い、
マスト細胞(肥満細胞)に吸着して、抗原の再侵入に備えます。

抗原の再侵入があると、マスト細胞は受容体で抗原を吸着し、ヒスタミンなどを放出します。
ヒスタミンは炎症や痒みを生じさせる物質で、アレルギー症状の原因となります。

W型
W型のアレルギー反応は、抗原提示細胞、T細胞が重要な役割を果たします。抗原が侵入すると、
マクロファージ(大食細胞)などの抗原提示細胞が、抗原を食作用によって処理します。抗原提示細胞
は食作用によって得られた抗原の情報を、T細胞に伝えます。情報を受け取ったT細胞は、活性化され
キラーT細胞(※)となり、抗原の再侵入に備えます。
※ キラーT細胞: 活性する以前のT細胞をヘルパーT細胞、活性後をキラーT細胞といいます。

抗原の再侵入があると、キラー細胞は抗原を自ら攻撃し無力化します。抗原の再侵入の際に、
感作されたT細胞が増殖したり、遊走することによって炎症などのアレルギー反応が起こります。
T型とIV型の違い
T型もIV型もリンパ球が関わります。リンパ球は骨髄で作られ、そのままのものがB細胞、胸腺で
『自己』と『非自己』の情報をインプットされているものをT細胞と呼びます。T型とW型は、IgEが
関与するかしないかという点、 自身が『非自己』に対して攻撃を行うかどうかという点で異なり
ますが、最も大きな違いは反応が起こるまでの速度です。T型が、15〜20分という素早い反応
なのに対して、W型は24〜48時間と反応が起こるまでの速度が遅いです。その為、T型を即時型、
W型を遅延型と呼ぶこともあります。